外反母趾 [ 宮城県仙台市青葉区で外反母趾・扁平足治療の整骨院・治療院をお探しの方は相馬接骨院へ ] 北仙台駅より徒歩9分(青葉神社近く)

「外反母趾」と「扁平足」の関係とは?

「外反母趾」とは?

「特徴的な症状は足の母指(親指・母趾)の先が人差し指(第2趾)のほうに「くの字」に曲がり、
つけ根の関節の内側の突き出したところが痛みます。その突出部が靴に当たって炎症を起こし
て、ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになります。」
~日本整形外科学会WEBサイトより引用
日本では、主に女性の方を中心に増えているこの症状。
傷病名自体は耳にする機会も多いかもしれませんが、その原因と治療法については意外と認知されて
いません。
そのため、加齢などの問題と共に症状が徐々に進行し、症状の程度によっては、日常生活にかなりの
支障をきたしているケースも存在します。

では、外反母趾を引き起こしている原因とは、一体どういった事なのでしょうか?

一般的には、ヒールの高い靴を履く事によって、足のつま先部分が外側から圧迫されて母趾の関節が
変形する、といった問題が指摘されています。
確かに、結果的には足部がそのような状態になってしまっている為に、そういった事が原因として考え
られているという事も分かりますが、問題はそれほど単純な話ではありません。
「扁平足」が原因となっているケース
足部には、その構造と機能を維持するために、いくつかの骨格のアーチが存在します(内側・外側縦アーチ、前足部・中足部・後足部横アーチ)。
日常生活において、その足部のアーチに対して「体重の負荷」や「運動による負荷:が掛かる時には、骨格どうしを繋いでいる靭帯や筋肉が正常に機能する事によって、正しい骨格の位置が維持され、あるいは運動時における足底アーチの上下運動・足部の回内回外運動といった動作が正しく制御されています。
しかし、そういった足部の構造と機能に対し、様々な問題が引き金になる事によって、例えば骨格どうしを繋いでいる靭帯が間延びしてしまったり、あるいは足部の動きをコントロールしている筋肉が筋力低下を起こしてしまったりする事で、足底アーチの状態を維持することができなくなってしまいます。
その結果、足部が扁平足状態になる事によって、足部における正常な機能が破たんしてしまうのです。
外反母趾が起こる原因としては、足部の内側縦アーチが下降してしまう事により、行き場を失った第1中足骨頭が、足部の外側に押し出されてしまう事によって、隣の第2中足骨頭との間を繋いでいる靭帯が延ばされてしまい、結果、第1中足骨頭が正しい位置を保てなくなってしまう為に起こります。
「副腎機能の低下」が原因となっているケース
人間のからだには「副腎」という、ホルモンを分泌する臓器が備わっています。
その副腎が、様々なストレスに対応するために「過剰な働き」を強いられてしまう事によって、副腎の機能が一時的に低下してしまう事があります(副腎機能低下症)。
そういった場合に、副腎の関連筋である下腿の筋肉が筋力低下などの問題を起こしてしまう事で、足部の動きのコントロールや骨格の安定性を維持することができなくなってしまい、その結果として、扁平足に引き続いて外反母趾などの問題を引き起こすケースがあります。
このような問題は、扁平足や外反母趾を引き起こす原因としてあまり知られていないため、治療の必要性をたびたび見過ごされてしまう事があります。
アキレス腱の短縮が原因となっているケース
主に下腿の過剰な運動やストレッチ不足、あるいは加齢などによって、かかとの骨に付着しているアキレス腱や下腿三頭筋が短縮した状態になる事で、その影響によって起こる扁平足に引き続き、外反母趾などの問題を引き起こす事があります。
この場合、足部の治療のみならず、アキレス腱や下腿三頭筋のストレッチなどといった対処を、ある程度時間を掛けて行わなければ、扁平足や外反母趾などの問題については根本的な改善を見込めないでしょう。
以上の問題については、一般的には女性の方に多いとされていますが、その原因としては、先の細い
靴やヒールの高い靴などの履き物による問題だけではなく、例えば、男性と比べて筋力が弱く、
骨を繋いでいる靭帯が緩い、などといった女性特有の体質も関係していると考えられています。
また、最近は小さい子供にも扁平足の問題が見受けられるケースが増えています。
一般的に人間の足底アーチは、だいたい「10歳前後」までにその形が形成されます。
したがって、足底アーチが形成される頃の年齢までは、なるべく素足の状態で土や芝生や砂場などを
歩かせたり、また、室内でも靴下を脱いで生活させるなど、足の感覚受容器に様々な刺激や感触を与
えてあげることが重要です。
そういった生活習慣を心掛ける事によって、幼少期に形成されてしまう「構造的扁平足」を防ぐこと
ができるでしょう。(成人になってから見受けられるのは「機能的扁平足」)

治療法について

1.足部の矯正具としてのインソール「フォームソディック」の使用

足部の問題がある程度の状態にまで回復するまでの間は、
足底アーチの支えとなるものが無いと、足部の治療を行って
もまた元の状態に戻ってしまいます。

そのため、足底アーチを正しい位置に支えるために「インソール」を使用する事が、治療を進める上で必要不可欠です。

2.足部の骨格のアライメント調整、骨格を繋いでいる靭帯の問題、筋力低下の問題に対する治療

外反母趾や扁平足の状態では、足部の骨格が正しい位置を保てなくなってしまっているケースが
ほとんどです。
また、そういった問題における原因として、骨格を繋いでいる靭帯が間延びしてしまっていたり、
あるいは骨格の動きをコントロールする筋肉が何らかの原因によって筋力低下を起こしてしまって
いる
、といったケースがほとんどです。
その場合、インソールの使用と並行して、それらの問題に対する治療を行う事によって、より短い
期間での回復を促進する事が期待できます。

3.普段履いている「シューズ」の問題に対する検査・アドバイス

前述した「インソール」を使用する事によって「アーチを足底から支える」のと同時に、適切な「シューズ」
を履く事によって「足部を周囲から支える」という事が、元の正しい状態に回復させるために必要に
なります。

そのため、現在使用しているシューズの検査と、正しいシューズの選び方などをアドバイスいたします。

4.足部の問題の背景に存在する「副腎」や「アキレス腱の短縮」など、その他の問題に関する検査・治療

足部の問題については、一般的に考えられている事以外にも様々な問題が原因となりうる可能性が
あります。
そのような、隠された問題を一つ一つ確実にチェックする事によって、なかなか治りきらない問題に
もしっかりと対応する事が可能です。
また、扁平足などの足部の問題が引き金となって、からだ全体の様々な問題が二次的に引き起こされ
ているケースも少なくありません。
したがって、治療を行うにあたり、足部以外の問題がすでに引き起こされている可能性についても
十分に考慮した上で治療を進めていきます。

扁平足による主な合併症
…膝痛、変形性膝関節症、股関節症、腰痛症、側弯症、猫背・円背などの姿勢の問題、肩こり、顎関節症、
胼胝(タコ)、外反母趾、内反小趾、足根管症候群、ハンマートゥ、足底筋膜炎、腸脛靭帯炎、骨棘、
アキレス腱炎、他