生理痛治療 [ 宮城県仙台市青葉区で生理痛・PMS・不妊症治療の治療院をお探しの方は相馬接骨院へ ] 北仙台駅より徒歩9分(青葉神社近く)

生理痛とは?

ひと言で「生理痛」といっても、痛みの程度、痛む場所など、同じ女性であっても一人一人症状は違います。
そんな、多くの女性の悩みでもある「生理痛」という問題。
「あって当たり前」、「いつものことだから」と、治すことを諦めてはいませんでしょうか?
場合によっては何らかの病気のサインである可能性もあるため、症状別に原因を正しく理解し、適切に対処することが重要です。

「重い症状が有るのが当たり前」という、実は何の根拠もない誤解

重い生理痛に悩む全ての人に、まず始めに聞いてもらいたいことがあります。
それは「生理痛の症状が重い人と軽い人がいる」という、まぎれもない事実です。
仮に「重い症状が有るのが当たり前」という事が本当に正しいのだとしたら、「生理痛の症状が重い人と軽い人がいる」という事実とは矛盾した話になってしまいますが、どちらが正しいのかについては説明するまでもないでしょう。
つまりこの事は、「生理痛の症状が重くなるのには理由がある」という事実を示しています。
その「生理痛が重くなってしまう原因」を突き止めて、それに対し適切に対処することによって、生理痛の症状を軽減させる事ができるのです。

「症状が現れる時期」による分類

「月経前症候群(PMS)」

生理の1~2週間前から生理が始まるまでの時期にあらわれる症状。
排卵後、女性ホルモンの一つである黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が急激に増え、その後、生理が起こると一気に減ります。
この大きな変化によって、ホルモンバランスや自律神経などの不安定な状態が引き起こされ、イライラ、頭痛、胃痛、乳房痛、肩こり、だるさ、集中力低下などの症状を引き起こします。

「生理前半の症状」

月経期において「プロスタグランジン」というホルモン様物質の分泌量が急激に増えることにより、子宮の収縮を促して生理の経血を身体の外に排出する役割を果たします。
この分泌量が過剰に増える事によって子宮の収縮がより強くなり、下腹部の鈍痛やキリキリとした痛みが発生したり、また血管を収縮させる作用によって血流を阻害し、腰痛やだるさ、冷えなどの症状を引き起こします。
生理痛の症状が重い女性では、子宮内膜や経血に含まれるプロスタグランジンの量が、症状が軽い女性よりも多いことがわかっています。

「生理後半の症状」

骨盤を中心にうっ血(血液の流れが滞ること)が起こり、下腹部の鈍痛や腰回りのだるさ、冷え、むくみを引き起こします。

「生理痛の原因」による分類

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「器質性月経困難症」

子宮や卵巣になんらかの病気が隠れているもの。
子宮内膜症や子宮腺筋症、子宮筋腫、クラミジア感染などが主な原因。
症状は生理初日~3日目ごろを過ぎても続き、生理期間以外にも痛みが生じることもあります。

「機能性月経困難症」

上記の「器質性月経困難症」以外の、病気が原因ではない生理痛。
子宮の収縮を促す物質「プロスタグランジン」の分泌量が多すぎることが主な原因。
また、子宮や卵巣が未成熟なことや、冷えやストレスなども原因に。

一般的な対処方法と問題点

「鎮痛剤の服用」

毎日の生活を考えた場合、とりあえず薬を服用することで対処する、というのが最も一般的な方法かと思われます。
最も簡単な対処方法であると同時に、さしあたりの費用もさほど掛からない反面、根本的な問題の解決にはならず、また、症状の裏に隠されている何らかの病気や、続発する不妊・妊娠中の問題等が見過ごされてしまう可能性も。

「からだを温める」

血液の流れを良くすることで、血流の低下や冷えからくる症状を緩和する事ができますが、症状が重い場合には、鎮痛剤の服用を併用しなくてはいけないことも。

「とにかくからだを休める・床に臥せる」

鎮痛剤の服用などでもどうにもならないほど症状が重い場合、嵐が過ぎ去るのを待つように、ひたすらからだを休めて、とにかくおとなしくしている。
当然ながら、毎月訪れるツラい痛みにひたすら耐えるのみ、というのは大変な苦痛を伴います。

意外と認識されていない不妊との関連

「ホルモンバランスの乱れ」

一般的に不妊治療と切っても切れない関係の「ホルモンバランスの問題」
慢性的なホルモンバランスの不安定な状態によって、卵巣の機能低下や、無排卵月経などの排卵障害、卵胞の発育低下などといった不妊の問題を引き起こすことがあります。

「慢性的な血液循環の低下による影響」

「プロスタグランジンの過剰分泌」によって、生理痛の症状が重くなるだけではなく、からだ全体の血流低下が引き起こされます。
それによって、生殖器系も含めた臓器全般の機能低下による不妊の問題が引き起こされる可能性があります。

「婦人科系の疾患」

前述した「器質性月経困難症」の主な原因である子宮内膜症や子宮腺筋症、子宮筋腫、クラミジア感染などの問題によって、生殖器系の臓器の機能不全に引き続き、不妊の問題が引き起こされる可能性があります。

あまり知られていない「生理痛は治る」という事実と、その理由

インターネット等において「生理痛」について検索すると、「プロスタグランジン(PGE2)」という物質が深く関わっている、という話が多く出てきます。
簡単に解説すると、この「プロスタグランジン(PGE2)」の過剰分泌によって、痛みなどの炎症反応が強くなり、かつ長期に及んでしまうため、重い生理痛の症状がなかなか収まらないという事態になってしまうのです。(炎症反応=痛みと覚えておいてください)
さて、このポイントとなる「プロスタグランジン」という物質。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、もう少し深く掘り下げてみましょう。
キーワードは「食事で摂取する油(脂質)の種類とバランス」と「スイーツなどの糖質の過剰摂取」です。

「食事で摂取する油(脂質)」と生理痛との関係とは?

まず始めに、この「プロスタグランジン」という物質は「脂質」を原料にしてからだの中で作られますが、それぞれの役割ごとにいくつかの種類があります。
大まかにいうと「炎症(痛み)を亢進させるもの」と「炎症(痛み)を抑制させるもの」があります。
原料である脂質の種類としては「オメガ3」と「オメガ6」という脂質が使われますが、その種類ごとに、作られるプロスタグランジンの種類も変わります。
「オメガ3」からは、「炎症を抑制させるプロスタグランジン(PGE3)」が作られます。
「オメガ6」からは、「炎症を亢進させるプロスタグランジン(PGE2)」と「炎症を抑制させるプロスタグランジン(PGE1)」の両方が作られます。
この「炎症」という反応は、「亢進させる反応」と「抑制させる反応」の両方があって初めて「炎症反応のコントロール」が可能になるため、どちらも体にとっては絶対に必要な働きといえます。
つまり、「炎症反応のコントロール」を正しく行うためには、原料となる脂質をバランスよく摂取する必要があるわけですが、一般的な現代人の場合、実際の「オメガ3」と「オメガ6」の摂取量はどうなっているのか?というと、だいたい1:20とか、あるいは1:40とも言われています。
ちなみに、理想的な摂取量のバランスとしては1:4(一説には1:1とも…)と言われていますので、当然ながら、これではあまりにもバランスが悪すぎる、というのがほとんどの方の現状なのです。
しかし、前述したように「オメガ6」からも「炎症を抑制させるプロスタグランジン(PGE1)」が作られるのだとしたら、「別にオメガ6だけを摂取しても特に問題は無いのでは?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、そこにもまた大きなポイントが存在します。
つまり、「オメガ6」を原料にして作られる「炎症亢進」と「炎症抑制」の作用があるそれぞれの「プロスタグランジン」が、一体どのような条件によって作りわけられているのか?という問題があるのです。
そこで関連するのがもう一つのキーワード、「スイーツなどの糖質の過剰摂取」という問題です。

「糖質の過剰摂取」と生理痛との関係とは?

まず、糖質を摂取する事によって血糖値が上昇します。
その血糖値を安定させるために、血糖値を下げる「インスリン」というホルモンが分泌されるのですが、このホルモンの別の作用によって、「オメガ6」から「炎症を亢進させるプロスタグランジン(PGE2)」を作る流れが促進されてしまうのです。
つまり、日常的に糖質を摂りすぎてしまうことにより「慢性的な血糖値の不安定な状態」が起きてしまい、それを安定させるために「慢性的なインスリンの過剰分泌状態」が引き起こされ、その結果として、インスリンの作用による「PGE2が過剰に作られる状態」が出来上がってしまうわけです。
いわば「炎症亢進作用を持つクスリ」ばかりが大量に作られてしまうために、痛みなどの症状が強くなり、なかなか症状が落ち着かない状態が続いてしまう、という事なのです。
したがいまして、まずは普段の食生活の見直しを行うことから治療を始めることによって、このような「プロスタグランジン」の働きにより引き起こされる生理痛の強い症状を、最短距離で劇的に軽減させる事が可能となるでしょう。

当院における施術内容

これまでの説明で、患者様自身による食事も含めた生活の見直しが不可欠であることについてはご理解いただけたかと思います。
そのうえで、前述しました「ホルモンバランスの問題」や「血液循環の問題」、あるいは「婦人科系の疾患」への対処を併せて行うことにより、これまでの症状を着実に改善させていくことが期待できるでしょう。
当院では、「キネシオロジー」という治療法を使用して、体が必要としている事・必要としていない事を実際の身体の反応をみながら見極めていく事によって、現在のからだの状態をしっかりと把握し、原因の特定と排除、理想的な施術方法の選択、サプリメントなどの必要な栄養素の選別など、一人一人のからだの状態に合った検査と施術を行う「オーダーメイド治療」を治療方針としています。