
副腎・甲状腺等 内科的疾患

「副腎疲労症候群・機能低下症」治療のポイント
…長年、心身の不調に悩まされているが、医療機関等では全く異常が見つからない。
このような問題は「副腎疲労症候群・機能低下症」が原因かもしれません。
このような問題は「副腎疲労症候群・機能低下症」が原因かもしれません。
みなさんはご自分の中に、いったいどれだけの種類の、どれだけの量の「ストレス」が蓄積されているかご存知でしょうか?
現代社会においてよく見られる「持続的で終わりのないストレス」は、肉体がそのストレスに対応する
ために必要とする「ホルモン」を「副腎」という器官に不眠不休で分泌させ続けてしまい、同時に
「副腎がその機能を回復するヒマを与えない」事によって、次第に副腎は疲れ果て、分泌するホルモン
は枯渇してしまい、その結果、さまざまな肉体的・精神的症状を伴う「副腎疲労症候群・機能低下症
(アドレナル・ファティーグ)」を引き起こすことがあります。
ために必要とする「ホルモン」を「副腎」という器官に不眠不休で分泌させ続けてしまい、同時に
「副腎がその機能を回復するヒマを与えない」事によって、次第に副腎は疲れ果て、分泌するホルモン
は枯渇してしまい、その結果、さまざまな肉体的・精神的症状を伴う「副腎疲労症候群・機能低下症
(アドレナル・ファティーグ)」を引き起こすことがあります。

「副腎疲労症候群・機能低下症」とは何か?
一般的な病名でいうと「アジソン病」が挙げられますが、この疾患は患者数が「人口18万人に一人」という、罹患率のきわめて低い疾患です。
しかし「副腎疲労症候群・機能低下症」とは、そういった「アジソン病」と診断されるような状態だけ
ではありません。
「アジソン病」と診断される明らかに病的な状態から、何の問題もない健康な状態までの間には、
様々な症状が存在する「いくつかの段階」があります。
この病的な状態を当院では「3つの段階」に分類していますが、その進行度合いによって症状は段階
的に増えていき、重症化・複雑化していきます。
しかし「副腎疲労症候群・機能低下症」とは、そういった「アジソン病」と診断されるような状態だけ
ではありません。
「アジソン病」と診断される明らかに病的な状態から、何の問題もない健康な状態までの間には、
様々な症状が存在する「いくつかの段階」があります。
この病的な状態を当院では「3つの段階」に分類していますが、その進行度合いによって症状は段階
的に増えていき、重症化・複雑化していきます。
典型的な症状としては、様々なレベルの「疲労感」が挙げられます。
「睡眠をとってもいまひとつスッキリしない」という軽度のレベルから、「全く何もやる気が起きない・日常生活ですら苦痛でしかない」といった重度のレベルまで、その時の状態によって様々な疲労状態を引き起こす可能性があります。
一般的に「疲労」というものは、「何か特別な病気の症状」という見方はあまりされず、「毎日の生活によっ
て当たり前に存在するもの」といった認識をされる方がほとんどかもしれません。
ですが、そのような単純な認識のためにこういった問題が見過ごされ、放置されてしまい、結果とし
て問題をさらに見えにくくしてしまっているのです。
て当たり前に存在するもの」といった認識をされる方がほとんどかもしれません。
ですが、そのような単純な認識のためにこういった問題が見過ごされ、放置されてしまい、結果とし
て問題をさらに見えにくくしてしまっているのです。
また、副腎から分泌されるホルモンの種類とその役割の多様性から、ホルモンの分泌異常の問題が
おきてしまった場合には、様々な全身的かつ肉体的・精神的症状を引き起こす可能性があります。
おきてしまった場合には、様々な全身的かつ肉体的・精神的症状を引き起こす可能性があります。
例えば、血糖値をコントロールするホルモンの分泌異常によって引き起こされる「低血糖症」は、近年、
患者数が増加している「うつ病」に非常によく似た症状を引き起こします。
「糖尿病」などといった疾患も、このホルモンの分泌異常の影響を受けて引き起こされる可能性がある
でしょう。
それから、炎症反応をコントロールするホルモンの分泌異常により、様々な「炎症性疾患」や「アレルギー
性疾患」、「自己免疫疾患」等が引き起こされる可能性があります。
性ホルモンの分泌異常の問題については、特に「女性の方の月経や妊娠、更年期障害に関する問題」
を引き起こす可能性が指摘されています。
患者数が増加している「うつ病」に非常によく似た症状を引き起こします。
「糖尿病」などといった疾患も、このホルモンの分泌異常の影響を受けて引き起こされる可能性がある
でしょう。
それから、炎症反応をコントロールするホルモンの分泌異常により、様々な「炎症性疾患」や「アレルギー
性疾患」、「自己免疫疾患」等が引き起こされる可能性があります。
性ホルモンの分泌異常の問題については、特に「女性の方の月経や妊娠、更年期障害に関する問題」
を引き起こす可能性が指摘されています。
こういった問題が及ぼす健康状態への影響については、医療機関等においても徐々に認識が進み、
適切な診断と治療が行われるようになりつつあります。
しかしながら、一般的な認識としてはいまだ「アジソン病か、否か」という大雑把な視点に留まって いる、というのが実状ではないでしょうか。
適切な診断と治療が行われるようになりつつあります。
しかしながら、一般的な認識としてはいまだ「アジソン病か、否か」という大雑把な視点に留まって いる、というのが実状ではないでしょうか。

どうやって治すの?
治療の進め方としては、まず原因となっているストレスの種類・レベルを1つ1つ確認し、根本的な
原因を見つけ出すことから始めます。
それによって治療の全体的な方向性を決めることができ、結果として無駄な時間や医療費を節約すると同時に、遠回りをせずに最短距離で治療を進めていく、という事につながります。
原因を見つけ出すことから始めます。
それによって治療の全体的な方向性を決めることができ、結果として無駄な時間や医療費を節約すると同時に、遠回りをせずに最短距離で治療を進めていく、という事につながります。
原因となるストレスの種類や量については当然、一人一人で全く異なります。そのため、初診時には
十分に時間をかけて詳しくお話を伺った上で治療を進めていきます。
十分に時間をかけて詳しくお話を伺った上で治療を進めていきます。
ちなみに、ここで言うストレスとは「精神的な問題」に限ったものではありません。
また、病気というものは、症状だけを見て症状だけを抑える様な治療のみでは、特に慢性的な問題に
おいては解決しない事も少なくありません。
また、病気というものは、症状だけを見て症状だけを抑える様な治療のみでは、特に慢性的な問題に
おいては解決しない事も少なくありません。
したがって、1つの原因・1つの症状だけを診るのではなく、「精神的な問題」から「肉体的な問題」、
「栄養学的な問題」、「生活環境からの影響」など、原因となりうる全ての要因を考慮した上で
「全体を診る」という事が重要になります。
「栄養学的な問題」、「生活環境からの影響」など、原因となりうる全ての要因を考慮した上で
「全体を診る」という事が重要になります。

- 副腎疲労症候群・機能低下症 症状
- 疲労感、漠然とした体調不良、免疫力低下、低血圧、起立性低血圧、低体温、たちくらみ、貧血、消化機能障害、頭痛、肝機能障害、アシドーシス、浮腫(むくみ)、肥満、心悸亢進、恐怖感、不安症、うつ、パニック、集中力の低下、記憶力の低下、忍耐力の低下、学習障害、不機嫌、不眠症、甘いものや炭水化物の食品をむしょうに(無意識に)食べたくなる
- 副腎疲労症候群・機能低下症 続発症
- アレルギー疾患、自己免疫疾患、月経前症候群、無月経症、不妊症、分娩後うつ病、更年期うつ病、更年期障害、頻発する呼吸器感染(鼻炎、副鼻腔炎、気管支炎、慢性上気道炎、ぜんそく、かぜ等)、低血糖症、繊維筋痛症、慢性疲労症候群、成人性糖尿病、アルコール依存症、停留精巣、炎症性疾患(リウマチ、関節炎、大腸炎、十二指腸潰瘍、胃潰瘍、クローン病、皮疹、他)、骨盤サブラクセーション(ct-Ⅱ)、弛緩性回内足、頭蓋骨障害
- 副腎疲労症候群・機能低下症 主な原因
-
様々なストレス
肉体的
ケガ、交通事故、深刻な病気、長時間の労働、不良姿勢、歯痛、急性・慢性の感染症、アレルギー疾患、寝不足、過労、運動不足・過度な運動、胎生期の問題
科学的
栄養バランスの悪い食生活、栄養不足、食品添加物の摂取、ステロイド等の副作用、喫煙、過度の飲酒、カフェインの過剰摂取、高山病
精神的
感情的ストレス、人間関係、金銭的問題、リラックス不足、恐怖・不安、繰り返すストレス状態、心理学的逆転、固定観念
環境由来
暑さ・寒さなどの急激な気温・気圧の変化、騒音、大気汚染
- 一般的な副腎臨床検査
-
- 唾液ホルモン検査(コルチゾール、DHEA、DHEAs、)
- 血中ホルモン濃度検査(アルドステロン、コルチゾール、性ホルモン)
- ACTH負荷検査
- 24時間尿中コルチゾール検査
- ブドウ糖負荷試験
- その他の副腎臨床検査
-
- 血圧測定(仰臥位、起立時)
- アキレス腱反射テスト(亢進/遅延)
- 瞳孔収縮テスト

甲状腺機能低下症 治療のポイント
一般的な初期症状としては、新陳代謝の低下による疲労感、だるさ、低体温、冷え性などの「身体的症状」
と、無気力、やる気が起きない、頭が働かない、物忘れなどの「精神的症状」が見られます。
さらに状態が悪化すると、アレルギー疾患、便秘などの症状や、食事の量が増えていないにもかかわ
らず体重が増加するといった問題が起きたり、また、他人に対する恐怖心や猜疑心、不機嫌、性格の急変、
うつなど、精神的症状も強くなっていきます。
と、無気力、やる気が起きない、頭が働かない、物忘れなどの「精神的症状」が見られます。
さらに状態が悪化すると、アレルギー疾患、便秘などの症状や、食事の量が増えていないにもかかわ
らず体重が増加するといった問題が起きたり、また、他人に対する恐怖心や猜疑心、不機嫌、性格の急変、
うつなど、精神的症状も強くなっていきます。
病理学的な検査において「橋本病」や「慢性甲状腺炎」などの疾患と診断されるような状態では、こういっ
た症状が強く現れるケースが多いため、必然的に適切な治療が行われることと思われます。
た症状が強く現れるケースが多いため、必然的に適切な治療が行われることと思われます。
一方、問題となるのは、臨床検査の結果としては疾患と診断されるほどではないけれども、正常値からは逸脱しかけているような状態の場合です(潜在性甲状腺機能低下症)。
その場合、何らかの症状がすでに表れているケースも当然あるのですが、前述のような「疾患」と診断
される状態と比較して「臨床検査の数値が正常範囲内である」という理由から、たびたび問題を見過ご
されてしまい、適切な治療が行われないまま症状は改善せず、「単なるやる気の問題」や「なまけて
いるように見られてしまう」などといった問題により周囲の人にも理解されないまま、結果的に本人に
しかわからない悩みを抱え続ける事にもなりかねません。
される状態と比較して「臨床検査の数値が正常範囲内である」という理由から、たびたび問題を見過ご
されてしまい、適切な治療が行われないまま症状は改善せず、「単なるやる気の問題」や「なまけて
いるように見られてしまう」などといった問題により周囲の人にも理解されないまま、結果的に本人に
しかわからない悩みを抱え続ける事にもなりかねません。
そのような状況に追い込まれてしまう前に、まずは現在のご自分の状態をしっかりと認識することが
重要です。後述する一般的な症状と、現在のご自分の状態とを確認し、該当する症状が複数見受けら
れる場合には、適切な診断と治療を受ける必要があるでしょう。
重要です。後述する一般的な症状と、現在のご自分の状態とを確認し、該当する症状が複数見受けら
れる場合には、適切な診断と治療を受ける必要があるでしょう。

- 甲状腺機能低下症 症状
- 新陳代謝の低下→エネルギー不足(疲れやすい、だるい、無気力、頭痛、食欲減退、低体温・寒がり)
発汗減少、手足の冷え、除脈、むくみ、体重増加、乾燥肌、集中力の低下、思考の遅延、物忘れ、傾眠、腱反射の遅延、筋力低下、動作が鈍い、平衡感覚の低下、かすれ声、皮膚の感覚異常(蟻走感/チクチク感)、感染症、アレルギー、眉の外1/3の脱毛、便秘、難聴・耳鳴り、内出血、爪のもろさ・軟らかさ、月経周期の乱れ、流産、性欲減退、他人との接触を避ける・引きこもり、他人に対する恐怖心・猜疑心、利己主義、不機嫌、すぐに泣く、性格の急変、混乱、うつ、精神的ストレスに弱い、イライラ・多動、幼少期の問題(低身長、精神・知能の発達障害) - 甲状腺機能低下症 主な原因
-
- 自己免疫疾患(橋本病)
- 甲状腺の治療・手術の後などに発症(甲状腺炎、甲状腺腫、バセドウ病等)
- 薬剤投与などによる下垂体からのTSH産生・分泌低下(中枢性甲状腺機能低下症)
- 薬剤投与などによる甲状腺ホルモン産生・分泌低下(原発性甲状腺機能低下症)
- 甲状腺ホルモン合成に必要なヨード(ヨウ素)の過剰摂取・欠乏
- 先天性(クレチン病)
- その他原因不明のもの(潜在性甲状腺機能低下症)
- 一般的な甲状腺臨床検査
-
- 血中ホルモン濃度検査(TSH、FT4,FT3)
- 甲状腺自己抗体検査(ATG,TGPA,TgAb、AMC、MCPA,TPOAb、TRAb、TBⅡ)
- 一般血液検査(血清総コレステロール、CK)
- 心電図(除脈、低電位)
- 胸部X線検査(心拡大)
- その他の甲状腺臨床検査
-
- 基礎体温測定(低体温)
- アキレス腱反射テスト(亢進/遅延)